Heidiのテンプレートチュートリアルシリーズへようこそ。 最初の記事では、Heidiでテンプレートを作成・使用する基本を説明します。診療記録や文書作成をよりスムーズかつ効率的に進めるための内容です。
クイックスタート(60秒)
すぐに始めたい場合 最初のテンプレートを作成する最短の手順は以下のとおりです:
左側のサイドバーで「マイテンプレート」を選択します
ページ右上の「+ テンプレートを作成」をクリックします
「記録または文書」を選択します。入力した指示文をもとにテンプレートが作成されます。¥
必要な内容を入力します。例:”総合診療の診察用にSOAP形式の記録を作成"
上向きの矢印をクリックすると、Heidiがテンプレートを作成します
「例」を確認し、必要に応じて「構造」を調整します
右上の「保存」をクリックします
これで完了です。 テンプレートを使用する準備はこれで完了です。
カスタマイズの詳しい手順については、以下の記事をご覧ください。
💡 「フォームPDF入力」オプションについて知りたい場合 フォームに関する記事はこちらをご覧ください。
動画チュートリアル
Heidiの「テンプレート」とは
テンプレートは、構成が整った一貫性のある診療記録や文書を作成するための便利なツールです。 テンプレートは枠組みとして機能し、HeidiのAIが希望する形式や文体で内容を生成できるようにします。
初めて使う場合でも、すでに使い慣れている場合でも、基本的なテンプレートは簡単に作成でき、非常に役立ちます。
💡 テンプレートは「レシピ」のようなものです:テンプレートによって、Heidiに含める情報(病歴、診察所見、方針など)と、その表示方法(箇条書き、段落、特定の見出しなど)を指定できます。
テンプレートを構成する4つの要素
始める前に、Heidiの各テンプレートを構成する4つの基本要素を理解しておくと役立ちます。 テンプレート作成画面が多くの部分を自動で処理するため、これらを覚える必要はありません。ただし、仕組みを知っておくと、テンプレートをより効果的に調整できます。
要素の概要:
要素 | 見た目 | 役割 |
セクション見出し | 通常のテキスト | 「主訴」「計画」「治療方針」などの見出しでテンプレートを整理します |
[プレースホルダー] |
| Heidiに含める情報の内容を伝えます |
(AI指示) |
| その情報をどのように扱うかをHeidiに伝えます |
「固定文」 |
| 毎回同じ文言で表示されるテキストです |
1. セクション見出し
セクション見出しは、テンプレート全体を整理し、構造をわかりやすくします。 これらの見出しは通常のテキストで指定します。
例:SOAP形式(Subjective/主観的初見、Objective/客観的初見、Assessment/評価、Plan/計画)の診療記録では、次のような見出しを含めることができます:
**主観的初見**
**客観的初見**
**Assessment**
計画
これらのセクション見出しによって、Heidiはテンプレート内の各部分にどのような情報を含めるべきかを理解しやすくなります。
2. [プレースホルダー]
プレースホルダーは、特定の情報をどこに挿入するかをHeidiに伝えます。 プレースホルダーは角括弧で囲み、含める内容の種類を示します。 ここに具体例を含めるべきではありません。
例:
[患者名]→ 実際の患者名に置き換えられます[主訴と現病歴]→ 診察内容から入力されます[現在の薬剤]→ 診察で話題に上がった薬剤を一覧にします
✅ 良い例:[既往歴]
❌ 避ける例:[既往歴 例:糖尿病、高血圧] ← プレースホルダー内に例を入れないでください
原則として、各プレースホルダーの後にはAI指示を続けます。
3. (AI指示)
AI指示は、情報をどのように扱うかをHeidiに伝えます。 AI指示は丸括弧で囲み、通常はプレースホルダーの後に置きます。
最も重要なのは、以下の標準的な安全指示です。これにより、Heidiが記載されていない情報を作り出すことを防げます。 各プレースホルダーの後に挿入してください:
(文字起こし、コンテキスト、または診療記録に明示されている場合のみ含めます。それ以外の場合は、セクション全体を省略します。)
AI指示は、テンプレートの冒頭や末尾に一般的な指示として追加することもできます(「全体指示」を参照)。また、プレースホルダーの直後に置いて、具体的な指示を加えることもできます。
プレースホルダーの後に置く例:
[既往歴] **(文字起こし、コンテキスト、または診療記録に明示されている場合のみ含めます。それ以外の場合は、セクション全体を省略します)**
AI指示では、より詳しい文脈情報や、その記載形式を指定することもできます。
追加の文脈情報を求める例:
[既往歴](**関連する既往歴、診断、手術歴、専門医受診歴を含めます。** **文字起こし、補足情報、または診療記録に明示されている場合のみ含めます。それ以外の場合は、セクション全体を省略します。 完全な文で段落として記載します。**)
テンプレートの冒頭または末尾に置く全体指示:
目的とする出力 | 全体指示 |
簡潔な記録 | (記録全体を通して、簡潔な表現を使用してください。) |
正式な医学用語 | (この文書全体で正式な医学用語を使用してください。 口語表現を避け、すべての臨床用語が正確で専門的に適切であることを確認してください。) |
4. 「固定文」
固定文は、そのテンプレートから作成されるすべての記録で毎回同じように表示されます。 固定文は引用符 " " で囲み、次のような内容に役立ちます:
医療機関情報
標準的な結びの文言
いつも含める定型表現
紹介状での例:
「ご紹介いただきありがとうございます。
山田太郎
総合診療医
Heidiメディカルセンター
電話:03 1234 5678"
このテキストは、該当するテンプレートで作成するすべての紹介状に、そのままの文言で表示されます。
すべてを組み合わせた例
4つの要素をすべて含めると、シンプルなテンプレートセクションは次のようになります:
主観情報:[主訴と現病歴](文字起こし、補足情報、または診察記録に明示されている場合のみ含めます。それ以外の場合は、セクション全体を省略します。 自然な段落として記載します。) [既往歴](文字起こし、補足情報、または診療記録に明示されている場合のみ含めます。それ以外の場合は、セクション全体を省略します。 箇条書きで記載します。) [現在の薬剤(用量を含む)](文字起こし、コンテキスト、または診療記録に明示されている場合のみ含めます。それ以外の場合は、セクション全体を省略します。 箇条書きで記載します。) [アレルギー](文字起こし、補足情報、または診療記録に明示されている場合のみ含めます。それ以外の場合は、セクション全体を省略します。) 「患者は、本日の診察を記録作成の目的で録音することに同意しました。」
生成される内容:
主観的初見:山本さんは本日、引っ越し中に重い箱を持ち上げた後から始まった腰痛の悪化を主訴に来院。症状は3日前から続いている。 疼痛は腰部に限局した持続的な鈍痛で、強さは6/10。下肢への放散はないとのこと。
2型糖尿病(2018年診断)
高血圧
両膝の変形性関節症
メトホルミン1000mg 1日2回
リシノプリル10mg 1日1回
アセトアミノフェン頓用
既知の薬剤アレルギーなし
患者は、を記録作成の目的で本日の診察の音声を収録することに同意しました。
始め方:テンプレート作成画面
構成要素を理解したところで、最初のテンプレートを作成してみましょう。 Heidiのテンプレート作成画面は、自然な言葉でテンプレートを作成できる直感的なAIツールです。始めるために特別な構文を覚える必要はありません。
ステップ1:新しいテンプレートを作成する
「テンプレート」セクションに移動:Heidiダッシュボードで「マイライブラリ」>「マイテンプレート」を開きます。 ここで、画面右上の「テンプレートを作成」をクリックすると、新しいテンプレートを作成できます:
「記録または文書」を選択して、テンプレートの作成を開始します。
Heidiには、テンプレートを作成する方法が2つあります。以下のオプションAとBをご確認ください。
オプションA:説明を手入力する(推奨)
テキスト入力欄に、作成したいテンプレートの説明を入力します(例は以下をご覧ください)。
入力できたら、右下の矢印を選択します。
Heidiが入力内容をもとにテンプレート一式を作成します。
指示文を書くときは、次の点を具体的に指定します:
記録の種類(例:SOAP、紹介状、経過記録)
診療科や使用場面
希望する書式
指示文の例:
"総合診療の診察用にSOAP形式の記録を作成"
"精神状態診察を含む心理面接の記録を作成"
"整形外科への紹介状テンプレートを、段落形式で作成"
オプションB:見本となる文書をアップロードする
左下の「クリップ」アイコンを選択します
ファイルを参照し、見本となる文書を選択します
「開く」を選択すると、選択した文書が添付されます
準備ができたら、右下の矢印を選択します
使用する場面:普段よく使う診療記録がすでにある場合は、見本となる文書を最大5件アップロードできます。 これらを使って、Heidiは次の処理を行います:
見本の構造を分析します
書式とセクションを抽出します
患者名や診断名など、患者固有の情報を除いた汎用テンプレートを作成します
既存の記録スタイルにできるだけ近い形でHeidiに作成させたい場合に適しています。
選択した方法と入力内容に基づき、Heidiはテンプレート構造と、出力例を確認できる例を作成します。
ステップ2:テンプレートを確認する
Heidiがテンプレートを作成すると、2つの表示が確認できます:
タブ | 表示内容 |
例 | 出力の見え方を確認できる記録のサンプル |
構造 | プレースホルダーと指示を含むテンプレート本体 |
例:
構造:
まず例タブを確認します。Heidiが作成する内容を具体的に確認できます。 問題なければ、保存できます。
テンプレートを編集する
テンプレートの内容が思ったとおりになっていませんか? テンプレートを調整する方法はいくつかあります。
オプションA:「ハイジに相談」から変更を依頼する(最も簡単)
テンプレート下部のテキスト入力欄に、変更したい内容を自然な言葉で入力します:
「主観的初見の下に生活歴のセクションを追加」
「計画セクションを番号付きの箇条書きにする」
「日付形式を日日/月月/年年年年に変更」
Heidiが内部の書式設定を処理し、指定した変更を反映します。 変更内容は例の表示に反映されます。
オプションB:例の表示上で直接書式を整える
例の表示では、テキストを直接太字、斜体、下線付きにできます:
書式を変更したいテキストを選択します
表示される書式設定ツールバーを使用します
変更内容は構造に自動で同期されます
セクション見出しを太字にしたり、重要な文言を強調したりする場合に便利です。
バージョン管理:変更を元に戻す
意図しない変更を加えてしまっても、Heidiはテンプレートの各バージョンを自動で保存しています。
エディタ上部のバージョンドロップダウンをクリックすると、バージョン履歴を確認し、以前のバージョンを復元できます。
💡 テンプレートは、調整を重ねることでより使いやすくなります。 最初の診察で使用した後、出力を確認し、必要に応じてプレースホルダーや指示を調整してください。
テンプレートを適用する
テンプレートの準備ができました。実際に使ってみましょう。
テンプレートと診察の情報がどのように使われるか
診察にテンプレートを適用すると、Heidiは以下の情報を組み合わせます:
文字起こし:診察中に話された内容
コンテキスト記録:診察前または診察中に追加した記録
患者情報:患者記録に含まれる氏名、年齢、希望する呼称
Heidiはこれらの情報をテンプレート構造に当てはめ、完成した診療記録を作成します。
テンプレートを使用する
患者との診察を完了します
Heidiダッシュボードで該当する診察を開きます
テンプレートのドロップダウンから使用するテンプレートを選択します
Heidiが記録原稿を作成します
内容を確認し、必要に応じて最終編集を行います
記録を院内システムにコピーするか、印刷またはメール送信します。
ヒント:テンプレート設定でテンプレートをデフォルトに設定しておくと、新しい診察で自動的に選択されます。
うまく使うためのヒント
おすすめ ✅
シンプルに始める:基本的なテンプレートから始め、時間をかけて調整します
実際の診察で試す:実際の診察でテンプレートがどのように機能するか確認します
テンプレート掲示板を活用する:既存のテンプレートを調整して使えば、ゼロから作成する必要はありません
プレースホルダーは具体的にする:
[重症度と反応を含むアレルギー]の方が[アレルギー]より適切に機能します
避けたいこと ❌
プレースホルダーに例を含めない:
[薬剤]と記載し、[薬剤 例:メトホルミン、リシノプリル]とは記載しないでください安全指示を省略しない:Heidiが情報を作り出さないようにするため、「明示されている場合のみ含める…」という指示を必ず入れてください
複雑にしすぎない:混乱を招く複雑なテンプレートより、確実に機能するシンプルなテンプレートの方が有用です
役立つリソース
テンプレートの仕組みがわかりにくい場合 テンプレート掲示板で、ご自身の用途に合うテンプレートがすでにあるか確認してみてください。 以下の追加リソースもご利用いただけます:
手順を確認できるガイド:ガイド - テンプレート作成[初級]
動画チュートリアル:テンプレート作成の動画チュートリアル
次のステップ
Heidiでテンプレートを作成・使用することは、診療記録や文書作成をより良くするためのシンプルで効果的な方法です。 新しいテンプレート作成画面では、特別な構文を覚えなくても、自然な言葉でテンプレートを作成できます。 より細かく調整したい場合は、4つの要素を理解しておくことで、テンプレートをさらに使いやすく整えられます。
さらに活用してみませんか? 次のチュートリアルに進む:
用語集
用語 | 定義 |
文字起こし | 医療従事者と患者の会話を文字に起こしたもの |
補足情報のメモ | 医療従事者が作成した背景についてのメモや補足記録。基礎となる診療記録に反映されます |
患者情報 | 文書に含めるべき患者に関する具体的な情報 |
テンプレート | 診療記録や文書が従う、あらかじめ定められた形式や構造 |
文体 | 医療従事者が記録を書く際の文体や詳しさの設定:簡潔、標準、詳細、非常に詳細(参照:文体スタイルの違いについて) |
言語 | Heidiは選択した入力言語で文字起こしを行い、医療用語にも対応しています。 |
今日の日付 | 日日/月月/年年年年形式の現在の日付です。日付形式は「カスタムルール」で設定できます |
診療情報 | 本日の診察、来院、相談に関するすべての情報(文字起こし、コンテキスト記録、患者情報、今日の日付など) |
要件 | 診療記録を作成するための具体的な要件や指示 |
診療記録 | テンプレートに当てはめる基礎となる元の診療記録 |
プレースホルダー | 表示する医療情報の種類を示す、角括弧内のテキスト |
AI指示 | 情報をどのように扱うかを指示する、丸括弧内のテキスト |
固定文 | 出力に一字一句そのまま含める必要がある、引用符内のテキスト |









