Heidiの利用を始めたら、次は機能をしっかり活用していきましょう。 この記事では、記録原稿の質を高め、日々の業務をよりスムーズに進めるうえで特に役立つ機能を紹介します。
パート1:補足情報、テンプレート、詳細設定
補足情報
「補足情報」は、記録原稿の質を高めるうえで特に効果の大きい機能です。 退院サマリー、画像検査結果、モニタリングデータ、紹介状など、患者に関する資料をアップロードしておくと、診察中に口頭で説明しなくても、その情報をHeidiが記録原稿に反映できます。
たとえば診察中に「画像検査の結果は正常でした」と伝えた場合、補足情報がなければ、記録を読む同僚には「どの検査か」「いつ行われたのか」「何が確認されたのか」まではわかりません。 その画像検査結果を補足情報にアップロードしておくと、Heidiが検査の種類、日付、所見を自動で取り込みます。
💡 注意:Heidiは、X線画像などの複雑な画像そのものを読み取ることはできません。 結果や所見は、Heidiが記録原稿に反映できるよう、テキストで明確に記載されている必要があります。
補足情報を追加するには:
診察画面内の「補足情報」パネルを開きます
退院サマリー、検査結果、紹介状、モニタリングデータなど、関連するファイルをアップロードします
または、診療形態や簡単な臨床所見などを、自由入力のメモとして直接入力します
診察室に複数の人がいる場合は、補足情報に記載します(例:患者名+付き添いの保護者または介護者)。 これにより、Heidiが診察中の発言者を正しく判別しやすくなります
💡 ヒント:Heidiのモバイルアプリから補足情報をアップロードしておくと、デスクトップで診察を開いたときにも利用できます。
適切なテンプレートを選ぶ
よくある失敗のひとつは、どの診察にも同じテンプレートを使おうとすることです。 たとえば、3つの主訴を扱う15分の一般内科の診察に合う複数主訴用テンプレートが、30分かけて1つのテーマを説明する教育目的の診察に最適とは限りません。その逆も同じです。
診察ごとに最適なテンプレートを選べるよう、少しずつテンプレートライブラリを整えていくのがおすすめです。
記録原稿を作成する前にテンプレートを変更するには:
診察画面内のテンプレート選択を開きます
テンプレートライブラリを確認し、診察の種類に最も合うテンプレートを選びます
記録原稿を作成します
💡 思ったような出力にならない場合は、テンプレートを変えるだけで改善することがよくあります。 テンプレートライブラリの作成・改善方法については、テンプレートの基本をご覧ください。
詳細設定
記録原稿に必要な情報が十分に反映されていないと感じたら、テンプレートの問題だと考える前に、まず詳細設定を確認しましょう。
診察画面の操作メニューで詳細設定を探します
簡潔、標準、詳細から選択します
情報が足りない場合は、詳細に上げて記録原稿を再作成します
記録原稿が長すぎる場合は、簡潔に下げます
💡 詳細設定を調整しても必要な情報が反映されない場合は、テンプレート側の問題である可能性があります。その場合は、テンプレートの構成を見直しましょう。
パート2:タスク、パーソナライズ、コード
タスク
診察後、Heidiは作成が必要と思われる文書(紹介状、患者向け説明文、かかりつけ医宛ての手紙など)を自動で検出し、タスクとして一覧表示します。
タスクを使うには:
診察後、タスクパネルを開きます
Heidiが検出・提案した文書を確認します
作成したい文書をクリックします。数秒で新しいタブに表示されます
必要に応じて、医療記録作成支援AIを使って文書を編集します
内容を確認したら、コピーして貼り付ける、メールで送信する、PDFまたはWord文書として書き出しするなどの方法で利用できます
完了したタスクには自動でチェックが付きます
💡 ヒント:過去の患者のタスクにもアクセスできます。忙しい外来の終わりに、対応漏れがないか確認するのに役立ちます。
パーソナライズ
⚠️ パーソナライズ機能は現在ベータ版です。 利用するには、設定 → Heidi Labsでオンにしてください。作成された記録原稿は、必ず内容をよく確認し、ご自身の基準を満たしているか確認してください。
パーソナライズは、Heidiが時間をかけてあなたの記載スタイルを学習するための機能です。 Heidi上で記録を編集するたびに、見出しを太字にする、語句を略語に置き換える、表現やフォーマットを調整する、といった変更からHeidiが好みを学習します。 時間が経つにつれて、Heidiはあなたの好みに基づいたルールを作成し、それを自動的に適用します。
パーソナライズ内容を確認するには:
記録パネル内のパーソナライズセクションに移動します
Heidiが記録した観察内容を確認します
各観察内容をクリックすると、その根拠を確認できます
誤っている観察内容は無効にし、正しいものは有効のままにします
💡 重要:パーソナライズを機能させるには、編集をHeidi上で行う必要があります。EHRにコピーした後で編集しても、Heidiはその変更を学習できません。 Heidi上で編集するほど、より早く、より正確に記載スタイルを学習します。
コード
診断コードが必要な場合、Heidiは診察内容をもとに自動で候補を作成できます。
診察画面の右下にあるコードパネルを選択します
ICD-10など、使用するコード体系を選択します
Heidiが関連度の高・中・低に分けて、優先順位付きのコード候補を表示します
候補をまとめて確定することも、必要なものだけを手動で選択することもできます
確定したコードは、診察記録の下部に自動で追加されます
パート3:患者プロフィール、言語設定、「ハイジに相談」
患者プロフィール
⚠️ 患者プロフィールの拡張機能(薬剤やアレルギーの自動検出など)は、現在早期アクセス機能として提供されています。 利用するには、設定 → Heidi Labsで患者プロフィールをオンにしてください。 検出された情報は、使用前に必ずよく確認し、正確であることを確認してください。
Heidiは、薬剤、アレルギー、既往歴、生年月日、住所、その他の識別情報など、患者の重要情報を自動で検出し、患者プロフィールに保存します。 この情報は、作成する紹介状や文書に自動で取り込まれるため、患者情報を毎回手入力する手間を減らせます。
再診の患者では、以前に取得された情報がプロフィールに引き継がれ、最新の状態に保たれます。 また、補足情報内で過去の診察を選択すると、過去の記録やアップロード済みの文書をワンクリックで利用できます。
患者プロフィールを設定・使用するには:
診察後、Heidiが正しい患者情報を検出・保存しているか確認します
再診の患者では、診察前または診察中にプロフィールを開き、引き継がれた情報を確認します
補足情報パネルで過去の診察を選択し、過去の記録や補足情報を取り込みます
記録のステータス
複数の医療従事者で協働している場合、記録のステータスを使うと、その記録が確認プロセスのどの段階にあるかをチーム内で共有できます。
下書き:まだ十分に確認されていないことを示すため、記録を下書きとしてマークします。 同僚はこのステータスを確認し、参照する際に特に注意が必要だと判断できます。
承認済み:内容を確認し、最終化した記録であることを示すため、承認済みとしてマークします。これにより、同僚も安心して参照できます。
記録のステータスを更新するには、記録内のステータスボタンを選択し、適切な状態を選びます。
言語設定
複数の言語で診療している場合、Heidiでは最大3つの入力言語を設定でき、記録原稿の出力言語は別に指定できます。
言語設定を行うには:
言語設定に移動します
診察中にHeidiが聞き取る入力言語を最大3つまで選択します
作成される記録原稿の出力言語を選択します
複数の言語が使われる環境で診療している場合は、自動検出をオンにします。Heidiが話されている言語を自動で識別して文字起こしし、選択した言語で出力します
今後の患者(連携なし)
EHR連携なしでHeidiを使っている場合は、1日の始めに予約表をアップロードできます。スクリーンショットでもCSVファイルでも対応できます。 Heidiが患者ごとに診察タブを作成して準備するため、予約ごとに手動で診察を作成しなくても、クリックするだけで開始できます。
今後の患者セクションに移動します
予約表のスクリーンショットまたはCSVをアップロードします
Heidiが患者ごとに、あらかじめラベル付けされた診察タブを作成します
エビデンスの使い方
臨床エビデンスを確認するために、診察画面を離れる必要はありません。 「ハイジに相談」チャットバーを使えば、患者が診察室を出る前に、臨床上の疑問をその場で確認できます。
質問できる内容の例:
「初期の治療計画で見落としていることはありますか?」
「この症状に対して、適切なガイドラインに沿って対応できていますか?」
「患者にペニシリンアレルギーがある場合、次に選ぶべき抗菌薬は何ですか?」
「この患者の腎機能に応じた用量を計算して」
Heidiがエビデンス検索を行い、確認したガイドラインや資料を示したうえで、要約を提示します。すべて診察画面を離れずに行えます。
「ハイジに相談」バーを使って、記録原稿をすばやく編集することもできます。たとえば「見出しの太字を外して」と入力すると、Heidiがその変更を反映した記録原稿を再作成します。
💡 利用可能地域に関する注記:「ハイジに相談」チャットバーを使った診察中のエビデンス利用は、現在、英国、EU、南アフリカ、日本のユーザーには提供されていません。 その他の地域では、診察中のエビデンス機能は有料プランで利用できます。無料プランのユーザーは月10回まで利用できます。 診察外でのエビデンス機能は、すべてのプラン・すべての地域で引き続き利用できます。










